一日に必要な鉄分の量は?

1日に必要な鉄分の量は?

 1日に必要な鉄分の量は、成人の場合10mgと言われています。しかし、月経や出産、授乳の際に大量の血液を必要とする女性は、男性よりも更に多くの鉄分を必要とします。 成人女性なら12〜15mg、妊娠中から授乳中にかけては15〜20mg程度必要であると考えた方がよいでしょう。

 

鉄は必要量を摂取しにくい栄養素

 鉄分は、食事で摂っているつもりでも必要量をきちんと摂れている人が少ない栄養素です。
 なぜなら、鉄分には動物性の食品に含まれるヘム鉄と、植物性の食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があって、ヘム鉄に比べて非ヘム鉄の吸収率が極端に少ない上に、食後に飲むことの多いコーヒーや日本茶に含まれるタンニンによって吸収が阻害されてしまうからです。
 ですから、鉄分を摂るならなるべく吸収のよいヘム鉄を選んで摂り、吸収率をアップさせるビタミンCを同時に摂ることが大事です。そうしなければ、必要量を食事やサプリで摂っているつもりでも、まったく足りていないという状態になってしまいます。

 

潜在性鉄欠乏の段階で治療を始めることが大事

 血液中のヘモグロビンが不足し、酸素が身体中に行き渡らなくなる状態が貧血です。
 しかし、体内の鉄不足は、ヘモグロビンが不足し始める以前に始まっています。臓器や粘膜、骨髄などに存在し、鉄を内部に蓄える役割をしているフェリチン不足が鉄不足の最初の段階なのです。

 

 フェリチンは、必要に応じて貯蔵していた鉄を血液中に補充する働きをします。ですから、フェリチンが不足すると、鉄のストックが無い状態になってしまうのです。
 血中の鉄分が不足し始めると、食事やサプリで鉄分を補給しても、摂った鉄分は生命維持のため、ヘモグロビンなど血液に回ります。そして、次に、細胞やエネルギーを生み出すのに使われ、余分ができてから貯蔵用に回されるようになるのです。
 つまり、フェリチンに鉄を回すのは最後になってしまうということです。

 

 そのため、フェリチン不足による潜在性鉄欠乏の段階で鉄分を多めに摂る治療を始めないと、なかなかフェリチンを正常な値には戻せないというわけです。

 

鉄分不足をチェックしよう!

 

実はあなたも鉄分不足?
様々な症状からわかる鉄分不足チェック表はこちらからご覧下さい!
>鉄分不足の症状チェック表