鉄分と亜鉛の関係と飲み合わせ〜亜鉛が不足しても貧血になる?〜

貧血というと鉄不足を思い浮かべる人は多いと思いますが、実は亜鉛が不足していても貧血になる場合があるんです。
鉄と亜鉛にはどんな関係があるんでしょうか?
また、貧血の人はどちらも摂取した方がいいんでしょうか。

 

亜鉛とは?

牡蠣

亜鉛は、牡蠣やレバー、ウナギ、ホタテ、さんまなどの動物性食品に多く含まれているミネラルの一種で、細胞の新陳代謝に関わる酵素のうち、200種類以上の構成に関与する大切な成分です。

亜鉛は、人間の体内に約2g存在すると言われ、特に血液や皮膚、胃、腎臓、肝臓、脳、毛髪などの新陳代謝が盛んなところの細胞に多く存在しています。

 

亜鉛が不足するとどうなるの?

亜鉛は、タンパク質をアミノ酸に分解する酵素の構成物質の一つであり、また、体内の炭酸ガスを炭酸に替え、体を弱アルカリ性に保つ酵素の材料でもあります。
その他、細胞の修理や修復に大きな役割を果たしているため、不足すると免疫力の低下を招いてしまいます。

 

具体的には、子供の場合は成長障害など、大人の場合は皮膚炎や脱毛症、味覚障害やインポテンツを引き起こす場合があります。

 

亜鉛の過剰摂取も怖い?

亜鉛不足

また、亜鉛は毒性の少ないミネラルだと言われていますが、意図的な過剰摂取によって副作用が出る場合もあります。

一時的な過剰摂取の場合は、めまいや頭痛、倦怠感、発熱や嘔吐、肝臓障害などがあり、継続的に過剰摂取した場合は免疫力の低下、貧血、下痢、神経障害、脱毛、肌の老化などの症状が起こる可能性があります。
亜鉛を摂取し始めて体調の変化を感じたら、摂取を中止したり摂取量を減らしたりして調整しましょう。
中には、亜鉛のサプリメントを変更した時に体調がおかしくなったという場合もあります。
化合物から精製されているサプリの場合、体質に合わない場合もあるようです。
また、一度に2gの亜鉛を摂取した場合は、急性亜鉛中毒になってしまうと言われています。

 

とは言っても、亜鉛が多く含まれていると言われる牡蠣でも、100g中に13.2rしか亜鉛は含まれていません。
余程意図的に亜鉛のサプリメントを過剰摂取しなければ、急性亜鉛中毒の心配はないと言えるでしょう。

 

亜鉛と貧血の関係

貧血の原因としてよく知られているのが鉄不足ですが、亜鉛不足でも貧血になってしまうんです。
赤血球の外殻である赤血球膜は主にタンパク質で出来ているんですが、タンパク質をアミノ酸に分解する酵素を構成するアミノ酸が不足すると、体内でタンパク質をうまく合成することが出来ず、赤血球膜をうまく作る事が出来なくなってしまいます。
すると、脆くて壊れやすい赤血球が出来てしまうんです。

 

このような赤血球は、毛細血管を通過する時に壊れやすくなります。
赤血球の大きさは約8?、毛細血管の直径は約5?です。
自分よりも細い毛細血管を通る時、赤血球は変形しなくてはいけませんが、正常な赤血球は難なく変形して、そこを通り抜ける事が出来ます。
しかし、亜鉛不足で赤血球膜が脆い赤血球は、本来の寿命よりも早く壊れてしまうんです。
それによって、赤血球の数が少なくなって、貧血になってしまいます。
この貧血を亜鉛欠乏性貧血と言いますが、この場合は鉄を摂取しても貧血は改善されません。
鉄と亜鉛の両方を摂取しなくては症状が改善されないんです。
そして、この亜鉛欠乏性貧血は意外に多く、アメリカの学術報告書では貧血の女性の48%は亜鉛欠乏性貧血だったそうです。

 

鉄と亜鉛の飲み合わせは大丈夫?

貧血の人のおよそ半分が亜鉛が足りていないという事はお分かりいただけたでしょうか。
もちろん、亜鉛と鉄の両方が足りていない人もその中には含まれますから、亜鉛だけを摂取しても貧血が改善されない人もたくさんおられると考えられます。
それなら、鉄と亜鉛の両方を摂取すればいいのではないか、と考えられるでしょうけれど、ここで一つ問題があります。
それは、亜鉛と鉄の飲み合わせの問題です。
亜鉛と鉄は、同時に摂取するとお互いの吸収を阻害してしまうんです。
ですから、亜鉛と鉄のサプリメントを利用する場合は、時間をずらして服用するようにしてください。

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